治らない大人ニキビには?原因と対策を徹底解説

当院には毎日、20代以降に発生する「大人ニキビ」にお悩みの患者さまが数多くご来院されています。 「ニキビは10代~20代前半までのもの」と思われがちですが、実際にはそうではありません。 そこで、今回は大人ニキビの主な原因と、効果的な対策について詳しくご紹介します。
大人ニキビとは?

大人ニキビは主に20歳以降にできる炎症(ニキビ)で、「尋常性ざ瘡」とも呼ばれます。
肌の新陳代謝(ターンオーバー)が乱れると、古い角質が厚くなって毛穴をふさぎます。そのため皮脂が毛穴からうまく排出されず、ニキビの原因菌であるアクネ菌が増えて炎症が起こります。
大人ニキビの特徴は?できやすい部位は?
大人ニキビは、主に口周りや顎、フェイスラインの乾燥しやすい部分にできやすいのが特徴です。
例えば、睡眠不足やストレスで肌の新陳代謝が乱れ、古い角質がたまって毛穴がふさがれてしまいます。そうなると、皮脂がうまく排出されずに肌の中で菌が増え、炎症が起こりやすくなります。これは、肌が乾燥したことでバリア機能が弱まり、外部刺激を受けやすくなっているためです。繰り返し同じ場所にできやすく、治りにくいニキビとなるのが大人ニキビの仕組みです。
思春期ニキビと大人ニキビの違いは?

思春期ニキビと大人ニキビの違いは主にニキビが発症する場所が異なります。
思春期ニキビは10代の成長期にでき、主に額や鼻(Tゾーン)にできやすく、皮脂の過剰分泌が原因です。一方、大人ニキビは20歳以降にできやすく、口周りや顎(Uゾーン)にできやすいのが特徴です。大人ニキビの原因は肌の代謝乱れや乾燥、ストレスによるホルモンバランスの変化で、角質が毛穴を塞ぐことで発生します。このため治りにくく繰り返しやすいのも大人ニキビの特徴です。
大人ニキビができる仕組み

大人ニキビは、肌の古い角質が厚くなり毛穴をふさいでしまうことから始まります。
例えば、寝不足やストレスなどから肌の生まれ変わりのリズムが乱れると、古い肌のカスがたまって毛穴の出口を塞ぎます。そうなると、肌の中に皮脂がたまってしまい、その中で増えた菌が炎症を引き起こし、ニキビになります。乾燥や外からの刺激も肌のバリアを弱め、悪化させやすくします。
詳しいニキビの原因についてはこの後説明いたします。
大人ニキビの原因とは?6つのポイント

先ほど説明させていただいたように、大人ニキビができる仕組みは、肌の新しい細胞がスムーズに生まれ変わらず、古い角質が毛穴にたまることから始まります。この状態が続くと、皮脂や汚れが毛穴に詰まりやすくなり、そこに細菌が増えることで炎症を引き起こします。原因はさまざまですが、特に「ホルモンバランスの乱れ」「肌の乾燥」「ストレス」「食生活の乱れ」「睡眠不足」「誤ったスキンケア」の6つが大きく関わっています。
これらの状態に身に覚えがある人は要注意です。これらが肌のターンオーバーを乱し、ニキビを作り出してしまうのです。それぞれの原因がなぜ大人ニキビにつながってしまうのか下記でご説明します。
1.ホルモンバランスの乱れ
大人ニキビの原因の一つに「ホルモンバランスの乱れ」があります。
特に生理の周期により、女性ホルモンの一種であるエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が変わります。プロゲステロンが増える時期は皮脂の分泌が過剰になり、毛穴が詰まりやすくなるためニキビができやすくなります。また、ストレスなどで男性ホルモンの分泌も増え、皮脂がさらに増加して悪化することがあります。ホルモンバランスの乱れは肌の新陳代謝も乱し、古い角質が厚くなって毛穴をふさいでしまうことも大人ニキビの原因です。
2.肌の乾燥
大人ニキビの原因の2つ目は「肌の乾燥」です。
肌が乾燥すると、水分不足で肌の外側の層(角質層)が厚くなり、古い角質がたまって毛穴を塞いでしまいます。この状態を「角質肥厚」と呼びます。厚くなった角質が毛穴をふさいでしまうと、皮脂がうまく外に出られず内部にたまりやすくなり、ニキビができる原因となります。さらに、乾燥によって肌のバリア機能が弱まり、外からの刺激を受けやすくなり炎症が起きやすくなります。乾燥していても皮脂が過剰に分泌されることがあり、これもニキビ悪化の一因です。
3.ストレス
大人ニキビの原因の3つ目は「ストレス」です。
ストレスが大人ニキビを引き起こす理由は、ストレスが体のバランスを崩し、ホルモンと自律神経に影響を与えるためです。
ストレスを感じると「コルチゾール」というホルモンが増え、これが皮脂分泌を促進して毛穴が詰まりやすくなります。また、ストレスにより男性ホルモンの分泌も増え、皮脂が過剰に出ることでニキビができやすくなります。さらに、自律神経の乱れで肌の新陳代謝が低下し、古い角質が溜まって毛穴を塞ぎ、炎症が悪化します。ストレスが続くと免疫力も下がり、ニキビが治りにくくなるため、適度な休息やリラックスが大切です。
4.食生活の乱れ
大人ニキビの原因の4つ目は「食生活の乱れ」です。
食生活の乱れが大人ニキビを引き起こすのは、栄養バランスの悪さや偏った食事が肌に悪影響を与えるためです。
特に、脂っこい食事や甘いお菓子、加工食品を多く摂りすぎると、皮脂の分泌が増えて毛穴が詰まりやすくなります。また、野菜やビタミン、ミネラルが不足すると肌の健康が損なわれ、ターンオーバーが乱れて古い角質がたまる原因に。さらに、食生活のリズムが乱れると消化機能が低下し、肌荒れやニキビの原因物質が体内に増えてしまうので要注意です。
5.睡眠不足
大人ニキビの原因の5つ目は「睡眠不足」です。
睡眠不足が大人ニキビを引き起こすのは、体のホルモンバランスと肌の修復機能に影響を与えるためです。
十分な睡眠が取れないと、肌のターンオーバー(肌の生まれ変わるサイクル)が乱れ、古い角質が肌に残りやすくなります。これにより毛穴が詰まりやすくなり、皮脂とともにニキビの原因菌が繁殖しやすくなります。また、睡眠不足はストレスホルモンの増加を招き、皮脂の過剰分泌を促進します。これも、結果的に、肌のバリア機能が低下し、炎症を起こしたニキビができやすくなってしまう原因です。
6.間違ったスキンケア
大人ニキビの原因の最後の1つは「間違ったスキンケア」です。
摩擦が強かったり、自分の肌に合わないスキンケアを行うことでニキビを発症させてしまいます。
例えば、肌をゴシゴシ洗いすぎると必要な皮脂まで奪って乾燥を招き、逆に皮脂の過剰分泌を引き起こしてしまいます。また、クレンジングを過剰に行うと毛穴に汚れが残ったり、皮脂のバランスが崩れたりしてニキビの原因に。さらに、化粧水や乳液を大量に使いすぎると、肌が余分な水分を逃がしてしまい、乾燥を悪化させることもあります。自分の肌に合った適切なスキンケアを選び、優しく丁寧にケアすることが大切です。
大人ニキビの種類

大人ニキビには、炎症の進み具合に応じたいくつかの種類があります。
初期の軽い段階から、炎症が進んだ重い段階まであり、それぞれに適したケアが必要です。炎症のない段階のニキビでは、生活習慣を見直したり市販薬を使うことで、改善が期待できます。詳しい種類や症状については下記より詳しく説明します。
白ニキビ

白ニキビは、大人ニキビの初期段階で、毛穴に皮脂や古い角質が詰まって小さく白っぽく盛り上がった状態です。この段階では炎症が起きておらず、痛みやかゆみもほとんどありません。白ニキビは生活習慣の見直しや、市販薬を使ったケアで改善が期待できます。炎症が起こる前の早い段階で治療を始めることが、ニキビの悪化や跡を残さないために非常に重要です。
黒ニキビ

黒ニキビは、毛穴に詰まった皮脂や古い角質が空気に触れて酸化し、黒く変色した状態のニキビです。炎症はまだ起きておらず、痛みもありませんが、見た目に黒い点が目立つため気になることが多いです。特に額や鼻のTゾーンにできやすく、「いちご鼻」と呼ばれる状態も黒ニキビの一種です。この段階ではまだ治療が間に合い、正しい洗顔や生活習慣の改善で改善が期待できます。早めのケアが重要です。
赤ニキビ

赤ニキビは、毛穴が皮脂などで詰まり、アクネ菌が増えて炎症を起こした状態です。毛穴周りが赤く腫れ、痛みやかゆみを伴うこともあります。この段階では炎症が進行しているため、生活習慣の改善だけでは治すのが難しく、市販薬や専門的な治療が必要になります。放置すると炎症が悪化し、膿を持った黄ニキビやニキビ跡になるリスクも高まるため、早めの対応が重要です。
黄ニキビ

黄ニキビは、炎症がさらに進み膿がたまった状態のニキビで、痛みや赤みが強くなります。一般的にニキビは白ニキビ、黒ニキビ、赤ニキビ、黄ニキビの順に進み、黄ニキビは最も悪化した段階といえます。皮膚の奥深くまで炎症が及んでいるため、セルフケアだけで治すのは難しく、保険診療の皮膚科での治療も難しい状態です。見た目も目立ちやすく触れると痛むため、早めの受診をおすすめします。放置すると跡が残る可能性もあるため注意が必要です。
大人ニキビと似た症状もあり?!こんな病気には要注意!
大人ニキビに似た症状として、「毛嚢炎」「おでき」「脾粒腫」「粉瘤」などがあります。これらは見た目や症状がニキビに似ていますが、原因や治療方法が異なるため、通常のニキビ治療では改善しません。特に自己判断でニキビと間違えて治療を続けると、症状が悪化したり長引いたりするリスクがあります。これらの疾患は医療機関での適切な診断と治療が必要です。詳細な説明は下記で説明します。
毛嚢炎(もうのうえん)

毛嚢炎(もうのうえん)は、毛穴の奥に細菌が入り込んで炎症を起こす病気です。特徴は赤く腫れたブツブツや膿を持ったできものができ、かゆみや痛みを伴うこともあります。初期なら市販薬や清潔を保つことで改善する場合もありますが、悪化すると「おでき」や硬いしこりになることも。治療は抗菌薬の外用や内服が基本で、重症時は保険適用の皮膚科などで膿を出す処置が必要です。早期の受診と適切なケアが大切です。
おでき

おできは、毛嚢炎が悪化した状態で、毛穴の周囲に細菌感染が広がり炎症が強くなったものです。赤く腫れて痛みがあり、膿がたまるためしこりのように感じられます。放置すると炎症がさらに広がり、発熱や倦怠感など全身症状を伴うこともあります。治療には、抗菌薬の内服や外用が必要で、膿が多い場合は保険診療の皮膚科で膿を出す処置を受けることが重要です。早期に適切な治療を行い、重症化を防ぎましょう。
脾粒腫(ひりゅうしゅ)

脾粒腫(ひりゅうしゅ)は、直径1~2mm程度の真珠のように光沢のある白い小さなブツブツで、主に目の周りや鼻先にできやすい良性の皮膚の盛り上がりです。硬いしこりのような感触で、基本的に痛みやかゆみはなく、炎症もありません。稗粒腫は自然に消えることは稀で、美容皮膚科での治療が必要です。治療は、レーザーや針による除去が一般的で、自己処理は跡や炎症を引き起こすため避けるべきです。
粉瘤(ふんりゅう)

粉瘤(ふんりゅう)は、皮膚の下に袋状の構造ができ、内部に角質や皮脂がたまってできる良性のしこりです。初期は痛みもかゆみもなく、肌色や白っぽい丸い盛り上がりとして現れます。大きくなることもあり、内部に細菌が感染すると炎症を起こし赤く腫れ、痛みが出ることがあります。治療には、炎症が強い場合は抗生物質の内服や膿の排出処置を行い、炎症が落ち着いた後に袋ごと粉瘤を切除する摘出手術が必要です。自然治癒せず、再発を防ぐため早めの対応が重要です。
大人ニキビの対策と予防法

大人ニキビの予防や炎症のない白ニキビ・黒ニキビの場合は、生活習慣の改善で症状の改善が見込めます。
主な対策は「8時間以上の質の良い睡眠」、「食生活の見直し」、「ストレス管理」、「正しい洗顔」の4つです。これらを実践することで肌の状態が整い、ニキビの悪化を防げます。詳しい対策方法は下記で紹介します。
1.8時間以上の睡眠
十分な睡眠、特に8時間以上の睡眠は、大人ニキビの予防に非常に効果的です。質の良い睡眠は、成長ホルモンの分泌を促し、肌のターンオーバーを正常化します。これにより、古い角質や皮脂が適切に排出され、毛穴の詰まりや炎症を防ぐことができます。
2.食生活の見直し
食生活の見直しは大人ニキビの改善に効果的です。脂っこい食事や甘いものを控え、ビタミンB群やビタミンC、良質なタンパク質を積極的に摂ることが大切です。
具体例として、赤身肉や納豆、卵、緑黄色野菜、果物、青魚(サバやイワシ)などが挙げられます。これらの栄養素は皮脂の分泌を調整し、肌のターンオーバーを整え、炎症を抑える働きがあります。手軽に取り入れやすい食事として、「アボカドと卵のトースト」や「ビタミンスムージー」がおすすめです。
3.ストレス管理
ストレス管理は大人ニキビの予防・改善に欠かせません。ストレスがホルモンバランスを乱し、皮脂の過剰分泌や炎症を促進するためです。
具体的には、腹式呼吸法などのリラクゼーション法を1日10〜20回実践することが有効で、副交感神経を優位にしストレスホルモンの分泌を抑えられます。また、趣味や運動でリフレッシュすることも重要です。
4.正しい洗顔
正しい洗顔は大人ニキビの予防にとても効果的です。正しい洗顔をすることで過剰な皮脂や汚れを落とし、毛穴詰まりを防げることができます。
具体的には、ぬるま湯で顔を軽く濡らし、手でよく泡立てた弾力泡を使って、指が肌に直接触れないよう優しく包み込むように洗います。洗顔料は肌質に合った低刺激のものを使い、朝と夜の1日2回が基本です。すすぎはぬるま湯で丁寧に行い、清潔な柔らかいタオルで押さえるように水分を拭き取ります。洗顔後はすぐに保湿で肌のバリア機能を守ることも忘れずに行いましょう。
男女別の対策方法
大人ニキビの対策は男性と女性で異なります。
これは、ホルモンバランスや皮脂の分泌量、生活習慣、スキンケアの習慣が性別によって違うためです。
男性は皮脂が多く、ヒゲ剃りなどの刺激も影響します。一方、女性は生理周期やメイク、ホルモンの変動が大きく関係しています。これらの違いにより、効果的な対策も変わるため、男女別のケア方法が必要です。詳細は下記で詳しくご紹介します。
女性の場合
女性の大人ニキビ対策で特に有効なのは、質の良い「8時間以上の睡眠」です。
女性は生理周期やホルモンの変動、メイクによる肌への刺激が大きいため、睡眠でホルモンバランスを整え、肌の修復や新陳代謝を促すことが重要です。また、十分な睡眠はストレス軽減や肌の保湿機能にもつながるため、ニキビの悪化防止につながります。もちろん、食生活の見直しやストレス管理、正しい洗顔も合わせて行うことが理想的です。
男性の場合
男性の大人ニキビ対策で一番効果的なのは「正しい洗顔」です。
男性は女性に比べ皮脂の分泌量が多く、さらに毎日のヒゲ剃りによる肌への刺激もニキビ悪化の大きな要因となります。正しい洗顔で過剰な皮脂や汚れを落とし、肌を清潔に保つことが重要です。擦りすぎず泡で優しく洗うことと、洗顔後の保湿も大切です。その他、「8時間以上の睡眠」「食生活の見直し」「ストレス管理」も必要ですが、肌の直接的なケアとして洗顔が特に重要です。
大人ニキビがひどい場合の対策方法

白ニキビや黒ニキビなど、炎症がない初期のニキビは生活習慣の改善や市販薬である程度改善が期待できます。
しかし、赤ニキビや黄ニキビのように炎症が進行した重度のニキビは自然治癒が難しく、専門的な医療機関での治療が必要です。炎症を抑えるために抗炎症薬や抗生物質の内服、外用など医師の診断を受けることが大切です。放置するとニキビ跡の原因にもなるため、早めの医療機関の受診をしましょう。
保険適用の皮膚科での診察・治療
保険診療の皮膚科では、ニキビ治療として主に抗炎症薬や抗生物質の外用薬・内服薬による治療が行われます。これらはニキビの炎症を抑え、症状の悪化を防ぐことが目的です。
皮膚の状態に応じて、毛穴の詰まりを改善する薬やビタミン剤も使われることがあります。保険適用の治療は費用負担が抑えられ、初診から継続的な管理まで安心して受けられます。重症の場合は専門的な治療や自由診療を検討することが推奨されます。
自由診療(美容皮膚科)の診察・治療
自由診療の美容皮膚科では、ニキビの根本的な治療が可能です。
保険診療では対応できないレーザー治療や光治療、ケミカルピーリングなどの物理的・科学的アプローチが用いられます。レーザー治療は、ニキビの原因となる皮脂腺を直接破壊し、皮脂分泌を抑制、炎症を鎮静化させる効果があります。また、コラーゲン再生を促し、ニキビ跡の改善にもつながります。これらの施術は肌質改善や再発防止にも効果的で、症状に合わせたオーダーメイドの治療が可能です。
まずは無料カウンセリングを

当院は開院19年以来、64,000件以上の肌トラブルに対応してきました。目視だけでなく、最新肌診断機器を活用し、正しくニキビの状態をチェックいたします。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。
大人ニキビのよくある質問
大人ニキビの原因は何ですか?
大人ニキビの主な原因は、皮脂の過剰分泌、毛穴のつまり(角化異常)、そしてアクネ菌の増殖にあります。
皮脂は肌の潤いを保ちますが、過剰に分泌されると毛穴に詰まりやすくなります。さらに、肌のターンオーバーが乱れることで古い角質が厚くなり、毛穴を塞いでしまうことが角化異常です。詰まった毛穴はアクネ菌の繁殖を助長し、炎症を引き起こしてニキビが発生します。睡眠不足や不規則な食生活、ストレス、ホルモンバランスの乱れも原因となります。特に女性は生理周期によるホルモン変動が影響します。
大人ニキビと思春期ニキビの違いは?
大人ニキビと思春期ニキビは原因やできる部位が異なります。思春期ニキビは10代の成長期に皮脂分泌が活発になることで、額や鼻などのTゾーンに多く発生します。一方、大人ニキビは20歳以降にできやすく、頬や口周りのUゾーン、首やデコルテなど乾燥しやすい部分にできることが多いです。原因はホルモンバランスの乱れ、生活習慣、ストレス、乾燥など複合的で、繰り返しできやすい特徴があります。大人ニキビは治りにくく、適切なケアが重要です。
大人ニキビの予防法と対策方法は?
大人ニキビの予防と対策には、まず肌の清潔を保つことと正しい保湿が重要です。
過剰な皮脂や汚れを優しく洗い流し、洗顔後は必ず保湿を行い、乾燥による肌バリアの低下を防ぎます。また、質の良い睡眠、バランスの良い食生活、ストレス管理も大切です。特に、睡眠中に分泌される成長ホルモンは肌のターンオーバーを促進し、肌の健康を支えます。生活習慣全体を見直し、規則正しい生活を送ることで、ニキビの再発や悪化を防ぎやすくなります。
大人ニキビが治らない場合の対処法は?
大人ニキビがなかなか治らない場合は、まず皮膚科で適切な診断と治療を受けることが効果的です。自己流ケアだけでは改善が難しい場合も多いため、専門医の指導のもとで保険適用の皮膚科での薬物療法(抗炎症薬や抗生物質)や自由診療の美容皮膚科でレーザー等の物理療法を行います。
また、スキンケアの見直しや生活習慣の改善も併せて行うことが重要です。早期に適切な治療を受けることで、症状の悪化やニキビ跡の形成を防ぎ、健康な肌を取り戻すことが可能です。
30代の治らないニキビの対処法は?
30代の治らないニキビは、肌の乾燥やターンオーバーの乱れが主な原因です。
30代になると皮脂分泌が減り、肌は乾燥しやすくなり、毛穴が詰まりやすくなります。そのためニキビができやすく、治りにくい傾向があります。自己流ケアで改善が難しい場合は、皮膚科や美容皮膚科での専門的な治療が推奨されます。ケミカルピーリングやダーマペンなどでターンオーバーを正常化し、ニキビ跡や肌質改善を目指すことが効果的です。生活習慣の見直しも重要です。
このページの監修医師

記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
日本美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ボリフトXC認定医