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膿がパンパンのニキビ対処法|潰す前に知る原因と治し方

膿がパンパンのニキビ対処法|潰す前に知る原因と治し方

当院には、毎日たくさんの方がニキビのご相談で来院されます。中でも特につらそうにされているのが、「ニキビが膿でパンパンに腫れてしまっている」ケースです。痛みや赤みが強く、目立ちやすいため、一刻も早く治したいと感じる方が多いのが特徴です。 そこで、今回は、ニキビに膿がたまってしまう原因や治療法、そして「潰しても大丈夫なのか?」という多くの方が気になる疑問について、わかりやすく解説します。

ニキビが膿でパンパンの状態は悪化サイン

ニキビが膿でパンパンに腫れている状態は、炎症が進行しているサインです。毛穴の奥で皮脂や菌が増え、赤みや痛みを伴うほど炎症が広がっています。このまま放置したり、無理に潰したりすると跡が残るリスクが高まります。ここでは、どのように炎症が進んでこの状態になるのかを詳しく説明します。

赤ニキビから黄ニキビに進行

赤ニキビから黄ニキビに進行

ニキビには段階があります
まず毛穴に皮脂や古い角質が詰まることから始まります。そこにアクネ菌が繁殖し、炎症を起こすと赤く腫れた「赤ニキビ」に進行します。さらに炎症が強くなると、白血球が集まり膿がたまって「黄ニキビ」と呼ばれる状態になります。膿が出る頃には皮膚の奥までダメージが広がっており、跡が残るリスクが高まります。気になった段階で早めに正しいケアを行うことが、悪化を防ぐために大切です。

関連記事:【写真付】ニキビの種類と見分け方を医師が徹底解説!

跡と色素沈着を残す原因

跡と色素沈着を残す原因は、無理に潰したり触ったりして皮膚の深い部分まで傷つけてしまうことで跡として残ってしまいます
たとえば、赤く腫れたニキビを爪で押し出すと、炎症が広がりやすく、治った後に凹みや茶色いシミのような跡が残ることがあります。さらに、擦れやマスクの刺激といった摩擦も悪化の原因です。炎症が強い状態を放置したり自己処理を続けたりすると、色素沈着や凹凸が残りやすくなるため、早めに正しい治療を受けることが大切です。

関連記事:ニキビを潰すのは危険?医師が教える正しい対処法

【ポイント】
ニキビ跡ができてしまうと治療には時間がかかり、改善が難しくなることもあります。だからこそ、できるだけ早い段階での治療が大切です。そのうえで、治療中や治療前の自宅でのケアも欠かせません。ここからは、ご自宅で意識してほしいポイントについて詳しく説明します。

自宅ケアの最優先

膿がたまったニキビは肌が敏感な状態のため、まずは刺激を与えず炎症を落ち着かせることが最優先です。ご自宅では、清潔を保ちながら必要最低限のケアにとどめ、肌が自然に回復できる環境を整えることが大切です。

冷却

冷却

ニキビが赤く腫れ、熱を持って痛みがあるときは、冷やして炎症を抑えるのが効果的です。
清潔なハンカチやタオルを冷水で濡らし、軽く絞ってから患部にそっと当てましょう。1回あたり1~2分を目安に行い、強く押し付けたり長時間冷やし続けるのは避けます。氷を直接肌に当てると刺激になるため、必ずタオルで包むのがポイントです。朝晩の洗顔後や痛みが気になるときに数回行うことで、赤みや熱感が落ち着き、炎症の悪化を防ぐことができます。

清潔

清潔

炎症のあるニキビは、清潔を保つことが重要です。
洗顔は朝と夜の1日2回が目安で、それ以上行うと皮膚が乾燥し、かえって刺激になります。洗顔料はよく泡立て、泡を転がすようにやさしく洗いましょう。指でこすったり、強く押し当てたりするのは避けます。すすぎはぬるま湯で丁寧に行い、洗い残しがないように注意します。タオルで拭くときは押さえるように水分を取るのがポイントです。

保湿

乾燥ケアを徹底すれば治療効果を最大限に高められる

ニキビがあると保湿を控えたくなりますが、肌の乾燥は炎症を悪化させる原因になるためしっかりと保湿することが大切です
洗顔後はできるだけ早く化粧水で水分を与え、べたつきにくい乳液やジェルでうるおいを閉じ込めましょう。朝晩の2回を基本に、乾燥を感じる部分には重ねづけするのも効果的です。ヒアルロン酸やセラミドなど、水分を保つ成分を含むものがおすすめです。油分の多いクリームや刺激の強い成分は避け、日中の乾燥には保湿ミストでこまめにケアを行いましょう。

関連記事:乾燥肌なのにニキビができる?ニキビの原因と対策法を解説

油分調整

油分調整

ニキビを悪化させないためには、油分の調整がとても重要です。
過剰な油分は毛穴を詰まらせ、炎症や膿の原因になります。
特に、油分の多いクリームや重ねづけ、厚塗りの下地・ファンデーションは避けましょう。保湿は必要ですが、使用するのは「軽い仕上がり」の乳液やジェルタイプがおすすめです。ベタつきを感じたときはティッシュで軽く押さえる程度にし、皮脂を無理に取りすぎないことも大切です。

関連記事:看護師が教えるニキビのスキンケア方法!

日焼け止めの選び方

炎症を起こしている肌には、肌への刺激が少なく毛穴を詰まらせにくい日焼け止めの選択が重要です。
「ノンコメドジェニック(毛穴を塞がない)」や「低刺激の表示があるジェルタイプ」がおすすめです。具体的には、紫外線吸収剤より肌に優しい紫外線散乱剤(酸化チタンや酸化亜鉛)を主成分にしたものを選びましょう。また、アルコールや香料、パラベンなどの刺激物が入っていないかもチェックしてください。炎症を悪化させないために、やさしい成分の日焼け止めをこまめに塗り直すことが大切です。

やってはいけないセルフケア

やってはいけないセルフケア

やってはいけないセルフケアには、ニキビや膿を潰す針で刺すスクラブで強くこするアルコール入り化粧水を多用するテープや絆創膏で密閉するなどがあります。
潰したり刺したりすると細菌が入り炎症や色素沈着を悪化させてしまい、スクラブやアルコールは刺激で皮膚を傷め、乾燥や皮脂過多を招いてしまいます。さらに、密閉すると湿気で菌が増えやすく、治りが遅れる原因になってしまいます。そのため、これらの内容を避けて清潔と保湿を守り、刺激を避けることが大切です。

潰してしまった時の応急処置

潰してしまったら、まず触らずに清潔にすることが最優先です。
洗顔料でやさしく洗い、流水で汚れを落としたあと、抗炎症成分(グリチルリチン酸2Kやアラントイン)入りの軟膏や化粧水を塗ります。乾燥を防ぐためにワセリンを薄く重ね、日中はSPF30以上のノンコメドジェニック日焼け止めで紫外線を防ぎます。2〜3日経っても赤みや痛み、膿が続く場合は、細菌感染や炎症後色素沈着を防ぐため、皮膚科ではニキビ跡の治療ができないため、美容皮膚科に3日以内に相談しましょう。早めに対処するのが鍵となります。

市販薬と成分の選び方

市販薬と成分の選び方

市販薬は薬局で手軽に購入でき、使用時の注意点を理解して使用できれば、セルフケアの精度を高めることができます。
ただし、市販薬はあくまで症状の緩和を目的としており、治療を完全に代替するものではありません。症状が長引く場合や悪化する場合は、必ず医療機関を受診しましょう。

薬局で選ぶべき成分と使い方

膿ができたニキビには、まず【過酸化ベンゾイル配合の塗り薬】が最も有効です。
これはニキビの細菌を減らし、炎症を抑える効果が高く、市販でも手に入りやすい成分です。飲み薬は症状が重い場合や繰り返すときに医師が処方しますが、副作用が強いため自己で使用することはおすすめできません。

使用期限・塗布量・併用の注意

過酸化ベンゾイル配合の塗り薬は、使用期限を守ることが重要です。
期限切れのものは刺激性が増す恐れがあるため使用を避けてください。塗りすぎは皮膚の乾燥や赤みを引き起こすので、1回の塗布量は1円玉大が目安です。刺激物(アルコール多量含有製品や過度なスクラブ等)との併用は避けましょう。副反応(強い赤み、かゆみ、痛み)が出た場合は使用を中止し、医師に相談してください。

【ポイント】
セルフケアや市販薬は症状の緩和を目的としており、完治させるものではありません。ニキビの症状が気になった時点で早めに医療機関を受診することで、より早く、かつ費用を抑えて効果的に治療できます。放置すると悪化や跡が残るリスクが高まるため、専門的な治療を受けることが大切です。

皮膚科治療で早期改善と跡残りを防ぐ

男性のカウンセリング

皮膚科では、無理に潰さず安全に膿を除去でき、炎症を抑える外用薬や内服薬で早期改善が期待できます
さらに、美容皮膚科では赤みや色素沈着を防ぐレーザーやケミカルピーリングなどニキビ跡の治療も可能です。専門機関での治療は自己処理よりも感染や跡のリスクを大きく減らし、肌をきれいに保ちながら治すことができます。

安全な処置で炎症を抑える

皮膚科、とくに美容皮膚科では、安全な処置で炎症を抑えながら、肌をきれいに整える治療が可能です。
皮膚科では、抗生物質の外用薬や内服薬、ビタミンA誘導体(アダパレンなど)を用いて炎症を根本から鎮めます。美容皮膚科ではさらに、ケミカルピーリングやLED治療、レーザーなどを組み合わせることで、炎症を早く落ち着かせつつ、赤みや色素沈着も防ぐことができます。症状に合わせて治療を選ぶことで、安全かつ見た目も美しく改善が期待できます。

受診の判断基準

痛み腫れが強い場合や、膿が繰り返しできる赤みが広がるといった症状があるときは、自己処置で悪化する前に皮膚科を受診しましょう。
特に、発熱を伴う、痛みが増して触れると熱い、膿が増えるといった場合は感染が進んでいる可能性があります。数日たっても改善しないときや跡が残りそうなときも早めの受診が大切です。美容皮膚科では、治療と同時に跡残りを防ぐケアも受けられます。

費用の目安

治療内容皮膚科費用目安美容皮膚科費用目安
外用薬・内服薬数百円~数千円(保険適用の場合)同様
ケミカルピーリングなし10,000~20,000円程度
レーザー治療なし20,000~50,000円程度(回数・範囲による)

皮膚科は保険診療により薬剤費用の負担が抑えられますが、美容皮膚科は自由診療で多様な美容治療が選べ、早期かつ見た目を重視した改善に適しています。治療内容や部位、回数によって費用は変動するため、医療機関での確認が必要です。ただし、あまりにも安すぎるクリニックは逆に危険です。口コミや実績などを重視して信用できるクリニック探しを行いましょう。

まずは無料カウンセリング

Google口コミ

当院は開院から19年で64,000件以上の肌トラブルに対応してきました。Google口コミは320件以上、評価4.7以上と高く、多くの患者様にご満足いただいております。まずは無料カウンセリングまでお越しください。

再発防止は生活習慣の積み重ね

大人ニキビの対策と予防法

肌の回復と再発防止には、睡眠・食事・ストレス管理など日々の生活習慣の積み重ねが不可欠です。これらを意識し続けることが、健康で美しい肌を保つ基本となります。

睡眠とホルモンバランス

睡眠不足や夜更かしは、ホルモンバランスに大きな影響を与えるため、7~8時間の睡眠時間を確保することが重要です。
睡眠時間が6時間未満になると、男性のテストステロン分泌は通常より15〜20%低下します。これにより、肌の新陳代謝が低下し、ニキビや頭皮のトラブルが悪化しやすくなるとともに、健康や美容に悪影響を及ぼしてしまいます。

食事・ストレス・運動

「食事でビタミンやたんぱく質が不足し、糖質や脂質を摂りすぎていませんか?」
これらは肌の健康に大きく影響します。そのため、肌の再生や炎症抑制に役立つビタミンA(にんじん、かぼちゃ)、ビタミンC(柑橘類、いちご)、ビタミンE(アーモンド、ほうれん草)など摂取することを意識し、食事のバランスを意識しましょう。

また、「ストレスが多く、運動不足で体がだるいと感じることはありませんか?」
深呼吸や軽い散歩などの運動でリフレッシュしましょう。食事や生活を見直すことで、肌トラブルの再発を防ぎ、健康的な肌を保つことができます。まずは小さな改善から始めてみてください。

部位別で原因と対策を変える

部位別で原因と対策を変える

ニキビの部位ごとに原因と対策を理解することが、効果的なケアにつながります。部位別の特性に合わせて、適切な洗顔や保湿、生活習慣の改善を心掛けることが、予防と改善の第一歩です。

頬・あご

頬やあごのニキビは、マスクによる摩擦や蒸れホルモンバランスの変動が主な原因です。肌に触れる回数が多い部位なので、清潔を保つとともに、刺激の少ないスキンケアを心がけましょう。また、頬杖をつくことや髭剃り時の刺激も悪化要因になるため、肌に触れないよう気を付けることが重要です。

関連記事:顎のニキビとしこりの原因と治し方って?効果的な予防法を公開!

前髪・額

前髪や整髪料が額の肌に触れることで刺激になりやすく、ニキビの原因となります
特に整髪料の油分や汚れが毛穴を詰まらせることもあるため、額周りは清潔に保つことが大切です。また、前髪を上げたり、ヘアピンで留めたりして肌に触れないように工夫しましょう。シャンプーやトリートメントのすすぎ残しも毛穴詰まりの原因になるため、念入りに洗い流すことが重要です。

背中や胸

背中や胸のニキビは、過剰な皮脂分泌や摩擦衣服の締め付けなどが原因です。特に夏場や運動後は汗をこまめに拭き取り、清潔な衣料や肌に刺激の少ない素材を選ぶことが大切です。シャワーや入浴で汗と汚れをしっかり落とし、脂分を抑えるために適切な洗浄料を使いましょう。また、衣類や寝具は清潔に保ち、刺激を避けることでニキビの悪化を防げます。

関連記事:背中ニキビの原因とその対策方法

まとめ

膿がパンパンのニキビは、毛穴に皮脂や古い角質が詰まり、アクネ菌が増殖して炎症が進行した悪化サインです。自己判断で潰すと跡や色素沈着を残す原因になるため注意が必要です。まずは冷却・清潔・保湿・油分調整・日焼け止めの選択など、自宅ケアを最優先にしましょう。やってはいけない潰す行為の応急処置も押さえ、炎症を安全に抑える皮膚科治療を検討してください。市販薬は有効成分と使い方を知り、期限や用量の注意も大切です。再発防止には睡眠や食事、ストレス管理と軽い運動の継続、また部位別の原因に合わせたケアが肝心です。迷った時は早めに皮膚科受診をおすすめします。

このページの監修医師

ハートライフクリニック院長 渡邊雅人

記事医師監修

渡邊雅人

ハートライフクリニック院長

記事医師監修

渡邊雅人

ハートライフクリニック院長

日本美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ボリフトXC認定医

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