
シミ取りレーザーは効果的な治療法の一つですが、実は誰でも受けられるわけではありません。
本ページでは、レーザー治療ができない人の理由やその対策、代替となる治療法についてご紹介いたします。
シミ取りレーザーができない人の特徴と理由
シミ取りレーザーが受けられない人には、主に「肌の状態」「体のコンディション」「生活スタイル」に分けて3つの特徴があります。
各特徴やその理由については下記で詳しく解説します。
肝斑を発症している人(肌の状態)

肝斑を発症している場合、一般的にシミ取りのレーザー治療は受けられません。
レーザー治療を行うと、肝斑の炎症が悪化したり、色素沈着が生じるリスクが高まるため、治療は適していないとされています。
肝斑の特徴と原因
肝斑は、主に女性に多く見られるシミで、ホルモンバランスの変化や外部からの刺激が原因で発生します。
特徴としては、両頬や額、口周りなどに左右対称に出現し、境界があいまいな薄茶色から灰色のシミが現れることが一般的です。
対策:肝斑治療に適した方法の選択
シミ取りレーザーを検討する場合、まず肝斑の治療が必須です。
肝斑治療では、低刺激のレーザートーニングに加え、トラネキサム酸などの内服薬や美白成分を含む外用薬が有効とされています。医師の診断のもと、症状や肌質に適した治療方法を選択することが大切です。
妊娠中、授乳中の人(体のコンディション)

妊娠中や授乳中の方は、体への安全性やホルモンバランスの変化など多くの理由から、シミ取りレーザー治療は一般的に受けることができません。
治療時期は医師と相談して慎重に判断しましょう。
レーザー照射による胎児や乳児への影響
施術時の母体へのストレスや、ホルモンバランスの変化による肌トラブル、体調不良、予期せぬリスクを考慮し、妊娠中・授乳中の施術は行っておりません。また、施術中の姿勢維持が母体に負担となるなど、安全面からも行わないケースがほとんどです。
対策:出産後まで治療を延期する
治療は出産後、体調やホルモンバランスが落ち着いてから始めることが推奨されており、多くのクリニックでは授乳終了後からの施術をすすめております。
その間は、シミの悪化を防ぐために、紫外線対策として日焼け止めを毎日塗る、肌に負担をかけない優しい洗顔や保湿ケアを徹底する、バランスの良い食事で肌の調子を整えるといったセルフケアが重要です。また、ストレスを溜め込まない生活もシミの悪化予防につながります。
皮膚の炎症や乾燥がひどい人(体のコンディション②)
皮膚の炎症や乾燥がひどい方は、シミ取りレーザー治療を受けることができません。
炎症や極度の乾燥状態ではレーザーの刺激で赤みや色素沈着、肌トラブルが悪化するリスクが高まるため一時的に治療を避けることがおすすめです。詳しい理由に関して下記で説明いたします。
レーザー照射による肌トラブルのリスク
乾燥や炎症がある状態でシミ取りレーザーを行うと、レーザーの刺激によって赤み・痛み・かゆみなど副作用が出やすくなり、肌ダメージが大きくなります。
バリア機能が低下した肌は刺激に対して敏感なため、炎症後の色素沈着やかさぶた、傷跡などさらに悪化するリスクが高まります。そのため、炎症や乾燥がひどい方は事前に肌状態を整えてから治療を検討することが大切です。
対策:肌の状態改善後に治療を検討
シミ取りレーザー治療を希望する場合、まず炎症や乾燥といった肌トラブルをしっかり改善してから行うことが大切です。
具体的には、保湿ケアや紫外線対策を徹底し、スキンケアの見直しや必要に応じて美白成分配合の外用薬・内服薬による治療を専門クリニックで受けましょう。
肌がしっとりしていて赤みや刺激症状がない、安定した状態が1~2週間以上続いた段階が目安です。
日焼け直後の人(体のコンディション③)
日焼け直後の肌は紫外線の影響でメラニン色素が活性化し、肌表面で急激にメラニンが生成されやすくなっています。
この状態でシミ取りレーザー治療を行うと、刺激によってさらにメラニン生成が促進され、色素沈着ややけどのリスクが高まるため、十分に肌が回復してから施術を検討する必要があります。
メラニン色素が活性化した状態でのリスク
日焼けした直後の肌はメラニン色素が活性化している状態です。
このときにシミ取りレーザーを照射すると、レーザーの刺激によりメラニンがさらに過剰に反応し、通常よりも強く生成されてしまいます。
この反応が炎症後色素沈着(PIH)と呼ばれるシミや、火傷、色素沈着などのリスクを高め、かえってシミが悪化する場合があります。
また、回復していない肌はバリア機能が低下しているため、外部刺激に弱くなり、トラブルが起こりやすい状態です。そのため、日焼け直後のレーザー治療は逆効果となる可能性が高く、十分に肌が落ち着いた後に施術を行うことが重要です
対策:日焼け後1ヶ月以上空ける
日焼け後は、最低でも1カ月以上間隔を空けてからシミ取りレーザー治療を検討しましょう。
肌の赤みやヒリつきが完全に落ち着き、元の肌色に戻ってからの施術が安心です。
かさぶたや保護テープがNGな人
一般的なシミ取りレーザー治療では、施術後にかさぶたや保護テープが必ずできるため、これらの処置が難しい方には治療が適していません。
かさぶたやテープは患部の保護や治癒促進に不可欠で、無理に剥がすと色素沈着や傷跡の原因となります。
仕事や生活スタイルによる制約
接客業や外見が重視される仕事の場合、シミ取りレーザー後のかさぶたや保護テープが目立つことで、勤務中にお客様や同僚の視線が気になったり、業務に支障が出ることがあります。
マスクやメイクで一部カバーはできますが、擦れによる色素沈着や治癒の遅れが懸念されるため、ダウンタイムの取れない方には治療が難しいケースです。
対策:ダウンタイムの短い治療法の選択
ダウンタイムや見た目の影響が気になる場合には、IPL(光治療)やピーリングなどのダウンタイムがほぼない治療法を選ぶのがおすすめです。
IPLは施術後、当日からメイクや洗顔が可能で赤みやかさぶたも目立ちにくく、生活に大きな支障なく治療を続けることができます。ピーリングも顔全体の肌トーンや質感改善を目指せるため、ダウンタイムが取れない方に適した方法です。
関連記事:ダウンタイムなしでシミを取りたい!最適な治療法とは?
シミ取りレーザーの効果とメリットとデメリット
シミ取りレーザーのメリット

シミ取りレーザーの最大のメリットは、少ない施術回数でも高い即効性が期待できる点です。レーザーはしみの原因であるメラニン色素のみをピンポイントで照射し、周囲の肌へのダメージを抑えて治療できます。レーザーの種類によっては、1回の施術で効果を実感できるケースも多く、治療時間も短いのが特徴です。そのため、限られた回数や時間で集中的にしみ改善を目指したい方には特に適しています。
シミ取りレーザーのデメリット

シミ取りレーザー治療は、数日から2週間ほど赤みや痛み、かさぶたなどのダウンタイムが発生しやすいことが最大のデメリットです。
一時的にシミが濃くなり、場合によっては炎症後色素沈着や色素脱失、傷跡が残るリスクもあります。肝斑などレーザー適応外のシミへの誤った治療は、逆に症状を悪化させる可能性があり、正確な診断が不可欠です。また、1回で終わらず複数回治療が必要になるため、総額の費用も高くなりがちです。施術後も紫外線対策や丁寧なアフターケアを怠ると、シミが再発・悪化する恐れがあります。
シミ治療を検討する際の注意点
シミの種類や原因の見極め

シミ取りレーザー治療を検討する際は、事前に自分のシミの種類や肌の状態を正確に把握することが非常に重要です。
同じ「シミ」といっても、老人性色素斑や肝斑、そばかすなど種類や原因が異なり、使用できる治療方法や効果も大きく変わります。自己判断でケアを進めたり、誤った治療を行うと、かえって症状が悪化したり、副作用が出るリスクも高まります。そのため、まず専門クリニックで肌診断機などを用いた診察やカウンセリングを受け、自分に適した治療方法を選択することが安全かつ効果的なシミ改善の第一歩です
病院選びのポイント
シミ取りレーザー治療で失敗しないためには、信頼できるクリニック選びが最も重要です。
1つ目のポイントは、肌状態やシミの種類に合わせて最適な治療法を提案してくれるクリニックを選ぶことです。
自分の希望だけで無理に進めるのではなく、医師が丁寧に診断し、適切な治療プランを提示してくれるかを重視しましょう。
2つ目は、治療メニューの豊富さです。さまざまなシミや肌トラブルに対応できるよう、複数のレーザーや外用薬、光治療など多様な選択肢があるクリニックが望まれます。
3つ目は、実績や口コミ評価です。
症例数や症例写真を公式サイトでチェックし、実際に治療を受けた人の口コミ評価を参考にすることで、信頼性や満足度を客観的に判断できます。これら3点を意識してクリニックを選ぶことで、納得のいく治療結果につながります。
まずは無料カウンセリングを

当院は開院19年以来、64,000件以上の肌トラブルに対応してきました。これまでの経験をもとにシミに効果的な治療も幅広く用意しております。まずは無料カウンセリングで、あなたの肌に合った最適なプランをご提案させていただきます。
当院では効果が強くダウンタイムの少ないピコレーザーを導入

当院では高い効果とダウンタイムの少なさが特長のピコレーザー(ピコシュア)を導入しています。1回でも効果が期待できる理由は、ピコレーザーが衝撃波でメラニン色素を微細に分解し、熱ダメージをほとんど与えずピンポイントに治療できるためです。また照射時間が非常に短く、周囲の皮膚への負担が少ないため、かさぶたや赤みなどのダウンタイムが最小限で、日常生活への影響もほとんどありません。
まとめ
シミ取りレーザーは高い効果が期待できる治療ですが、誰でも受けられるわけではありません。肝斑や炎症・乾燥が強い肌、妊娠・授乳中、日焼け直後の方、かさぶたやテープ管理が難しい方は、レーザー治療を避ける必要があります。対策としては、肝斑なら専用治療や内服薬、妊娠中や授乳中は出産後の施術、乾燥や炎症は肌状態の改善後に治療を検討しましょう。また、ダウンタイムが難しい場合は、IPLやピーリングなどダメージや見た目への影響が少ない治療も有効です。ピコレーザーのような最新機器は、痛みやダウンタイムが少なく、短期間で効果が期待できるため人気です。治療前はシミの種類確認と信頼できるクリニック選びが重要です。まずはお気軽に無料カウンセリングまでお越しください。
このページの監修医師

記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
記事医師監修
渡邊雅人
ハートライフクリニック院長
日本美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ポリフトXC認定医