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シミ取りレーザー後の色素沈着は失敗?原因・対処法・正しい経過を徹底解説

シミ取りレーザー後の色素沈着は失敗?原因・対処法・正しい経過を徹底解説

先日、シミ取りレーザー治療を受けられた患者さまから「治療後、再びシミのような色素沈着が現れたのですが大丈夫でしょうか?」というご質問をいただきました。 実はこのような反応は自然な経過であり、一時的な症状となることがほとんどです。そこで今回は、シミ取りレーザー治療後にみられる一時的な色素沈着について詳しくご説明いたします。

シミ取りレーザー後に起こる色素沈着とは?正しい経過を理解する

シミ取りレーザー後に見られる色素沈着は、多くの場合「炎症後色素沈着」と呼ばれる一時的な反応です。 治療による刺激で一時的にメラニンの生成が活発になり、肌表面に薄い茶色〜褐色の色が現れることがありますが、適切なケアを続けることで数か月ほどで自然に薄くなっていきます。
ミ取りレーザー後に色素沈着が濃く見える理由や色素沈着の経過について詳しく説明いたします。

シミ取りレーザー後に色素沈着が濃く見える理由

シミ取りレーザー後は、施術で生じた微細な炎症によりメラニン生成が一時的に増加し、治療部位が以前より濃く見えることがあります。これは自然な経過で多くは数か月で薄くなりますが、濃さが続く場合やかゆみなどの急な変化がある場合には、元のシミではなく別の皮膚疾患が隠れている可能性もあります。自己判断せず、医師の診察を受けることが大切です。

治療の適応を誤った場合に生じるリスク

肝斑などレーザー照射が適応外となるシミに誤って施術を行うと、炎症が強く起こりやすく、メラニンの生成がさらに促進されて色素沈着が悪化するおそれがあります。
特に肝斑は刺激に敏感なため、照射後に広がったり色が濃くなったりすることも少なくありません。 適切な診断を経ずに治療を行うと回復が長期化するため、施術前には医師による慎重な見極めが重要です。
例えば、自己判断でシミを決めつけて患者さま自身が治療を希望し、十分な診察を行わずに施術に進むクリニックには注意が必要です。

関連記事:肝斑の原因とは?メカニズムと対策

一時的に色が濃くなる経過とターンオーバーの影響

レーザー照射後は、治療部位に微細な炎症が起こり、数日〜1週間ほどでかさぶたが形成されます。
この過程で一時的に色が濃く見えるのは、表皮内に残ったメラニンや乾燥した角質が光を反射しやすくなるためです。かさぶたが自然に剥がれ落ちると、内部では新しい皮膚が再生し、ターンオーバーの働きによって徐々に余分なメラニンが排出されます。ただし、紫外線や摩擦などで代謝が乱れると色素沈着が長引くことがあるため、日焼け対策と保湿ケアを丁寧に行うことが大切です。

関連記事:シミ取りレーザー後にかさぶたにならないのは失敗?

シミ取りレーザー後の色素沈着を改善するための方法

シミ取りレーザー後の色素沈着を改善するための方法

シミ取りレーザー後の色素沈着は、多くの場合、適切なケアを行うことで徐々に改善が見込めます。重要なのは、日常生活で取り入れられるセルフケアから、必要に応じて医療機関で受けられる専門治療まで、段階的にアプローチすることです。具体的な方法については、このあと詳しくご紹介します。

紫外線対策と保湿によるセルフケアの徹底

レーザー後の色素沈着を悪化させないためには、紫外線対策と十分な保湿が基本です。
外出時は季節を問わず日焼け止めをこまめに塗り直し、帽子や日傘で物理的にUVを遮ることも大切です。乾燥した肌は炎症やメラニン生成を促しやすいため、低刺激の保湿剤でしっかりと水分を補いましょう。洗顔やスキンケア時にこすらないこともポイントで、刺激を避けながら肌の回復をサポートします。

関連記事:日焼けが招くシミの原因と予防・改善法

市販薬・美白成分を活用したホームケア

美容クリニックでは、より高濃度かつ浸透性に優れた美白成分を、医師の管理のもと安全に使用することができます。
ハイドロキノンやトレチノインは市販品より効果が高く、炎症後の色素沈着改善に有効です。 さらに、ビタミンC誘導体やトラネキサム酸の外用・内服を組み合わせることで、より早い改善が期待できます。 これらを自宅でのケアに取り入れることで、透明感のある美しい肌を目指すことが可能です。

医療機関で受けられる治療の選択肢

シミ取りレーザー後の色素沈着は、ほかの治療を組み合わせることで、より早く美しく仕上がる相乗効果が期待できます。 おすすめは、レーザートーニングとケアシスです。
レーザートーニングは低出力レーザーで残ったメラニンを穏やかに分解し、肌色を均一に整える効果があります。一方、ケアシスはイオン導入と超音波のダブル効果で美白成分の浸透を促進し、ターンオーバーをサポートします。これらを併用することで、色素沈着の早期改善肌の透明感アップなど、ワンランク上の美肌効果が望めます。

関連記事:ケアシスとは?

シミ取りレーザーで色素沈着を防ぐための注意点

渡邊医師

シミ取りレーザーで色素沈着を防ぐためには、治療前の正確なシミの診断が欠かせません。適切な診断がないまま施術を受けると、逆に色素沈着が悪化するリスクがあります。一番重要なことは、信頼できる医療機関を選ぶことも重要で、医師の経験や専門知識、丁寧なカウンセリングが行われているかなど口コミをもとに確認しましょう。詳しいポイントについては、このあとご説明します。

施術前にシミの種類を正しく診断する大切さ

カウンセリング

老人性色素斑や肝斑などシミには種類ごとにレーザー適応が異なり、誤った治療は色素沈着悪化の原因となります
正しい診断は施術前に必須であり、目視だけでなく、肌診断機器など客観的な検査を用いるクリニックで行うことが確実です。カウンセリング時にこうした第三者的視点を取り入れることで、適切な治療方針を立てられ、安全かつ効果的な施術が可能となります。

信頼できるクリニックを選ぶためのチェックポイント

口コミ評価4.36以上

信頼できるクリニックを選ぶ際は、まず経験年数施術症例数を確認しましょう。
特に10年以上の実績があるクリニックは、安全性と効果の両面で安心できる基準となります。
次に、施術前に丁寧なカウンセリングを行い、患者さまの悩みを十分に聞き取った上で適切な治療計画を提案できるかが重要です。診察をあまりせず患者さまの希望だけで施術を行うクリニックも存在し、その場合は最適な治療が難しく、症状が悪化するリスクもあります。
さらに、口コミや評判を参考にし、実際に通った方の意見を確認することで信頼度が高まります。これらのポイントを総合的に判断して選ぶことが、満足できる治療につながります。

改善までの目安期間と自然な経過の理解

シミ取りレーザーがメラニン色素に作用する仕組み

色素沈着は、多くの場合、レーザー治療後から数か月(3〜6か月)で徐々に薄くなり、長くても1年程度で自然に改善することが一般的です。この間、メラニンの代謝や肌のターンオーバーが活発に働き、色素が排出されていきます。

焦らずにケアを継続することの大切さ

改善のスピードには個人差があるため、焦らず根気強く経過を見守ることが大切です。
早期に自己判断で過度なケアを行うのは避け、肌の自然な回復過程を尊重しましょう。色素沈着の改善には、摩擦を避けることと徹底した紫外線対策が欠かせません。肌への刺激を最小限に抑え、日焼け止めをこまめに塗り直すことで色素の悪化を防ぎ、回復を促進します。強いスキンケアはかえって逆効果になることもあるため、優しく丁寧なケアを続けることが重要です。改善には時間がかかる場合もあるため、焦らず根気よく続けることが美しい肌を手に入れる近道です。

このページの監修医師

ハートライフクリニック院長 渡邊雅人

記事医師監修

渡邊雅人

ハートライフクリニック院長

記事医師監修

渡邊雅人

ハートライフクリニック院長

日本美容外科学会(JSAS)会員
アラガン施注資格認定医
ジュビダームビスタ認定医
ジュビダームビスタボリューマXC・ボリフトXC認定医

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